厳島神社の所要時間はどれくらいがベスト?結論と滞在時間別での宮島観光モデルコース5選

「厳島神社の所要時間はどれくらいがベスト?」

「滞在時間別での厳島神社・宮島観光モデルコースのおすすめは?」

宮島観光を計画するときに、「厳島神社の所要時間はどれくらいがちょうどいいのか?」と悩む方は多いのではないでしょうか。

せっかく足を運ぶなら、限られた時間でも満足感を得られるルートを選びたいものです。

参拝の所要時間だけでなく、フェリーの運行時間や弥山ロープウェー、表参道商店街での過ごし方までを考慮すれば、過不足なく楽しむことができます。

この記事では、厳島神社観光の所要時間を軸に、時間別の最適な回り方や注意点をわかりやすく紹介します。

【先に結論】この記事のポイントとお得に宿泊予約できる方法

  • 厳島神社の参拝だけなら1~1.5時間ほどが目安
  • 表参道商店街での食事や買い物を加えると+1~2時間が理想
  • 弥山ロープウェーや山頂散策を含めるなら半日~丸1日必要

厳島神社の所要時間は、訪れる目的や組み込む観光ルートによって大きく変わります。

参拝だけなら1時間程度ですが、周辺の観光も楽しみたい場合は、3時間から1日かけてゆったりと計画するのがベストです。旅行の目的に応じて、無理のないスケジュールを組むことで、厳島神社の魅力をしっかり堪能できます。

【結論】厳島神社の所要時間はどれくらいがベスト?

厳島神社をゆっくり楽しむなら、60分前後がちょうどよいと感じる人が多いようです。参拝だけなら30~40分でも回れますが、写真を撮ったり御朱印をいただいたり、少し立ち止まって景色を眺めるだけでも、あっという間に1時間は過ぎてしまいます。

例えば、宮島桟橋から神社の入口までは徒歩10分ほど。その途中には鹿や土産物店もあり、道中ですでに小さな寄り道が始まっているとも言えます。神社自体の拝観ルートも長くはないのですが、満潮時に社殿が海に浮かぶ姿をじっくり撮影したり、干潮時に大鳥居の足元まで歩いたりと、潮の状況によって滞在時間も自然と延びがちです。

また、季節によって閉門時間が異なる点にも注意が必要です。朝は6時半から開いているので、混雑を避けたいなら午前中の早めの時間帯に訪れるのが理想的。特に週末や大型連休は混雑が予想されるため、1時間の見積もりにさらに10~15分ほど余裕を持たせると、気持ちにもゆとりが生まれます。

ちなみに、神前式や行事と重なると本殿前で少し待たされることもあります。そんな場面に遭遇したら、むしろ「運が良かった」と思って、その神聖な空気を楽しむくらいの気持ちでいると、旅全体が豊かになります。

厳島神社を「観光地」として駆け足で消化するのではなく、「特別な場所」として体感したいなら、60分はしっかり取っておきたいところです。そうすることで、ただの観光ではない、記憶に残るひとときが生まれます。

厳島神社の所要時間を考えるうえでの5つの注意点

厳島神社の所要時間は、行く時間帯や季節、移動手段によって大きく変わるため、あらかじめ計画を立てることが大切です。

特に、観光客の多い時間帯や潮の満ち引き、フェリーの運航状況など、いくつかの要素が時間配分に影響します。

この「厳島神社の所要時間を考えるうえでの5つの注意点」をおさえておくことで、無駄のない観光が叶いやすくなります。

以下のポイントを出発前に確認しておくと安心です。

混雑する時間帯を避けること

できるだけスムーズに厳島神社を楽しみたいなら、午前11時から午後3時のあいだは避けるのが無難です。とくに週末や連休、それから秋の紅葉シーズンは、この時間帯に一気に人が集まりやすい傾向があります。

混雑がピークを迎えるのは、観光バスやツアー客が島に到着するタイミングと重なるためです。実際、地元の観光協会でも「11時から15時は混雑の中心時間帯」と案内しており、表参道商店街や参道では人とすれ違うのもやっと、という状況になることも珍しくありません。

たとえば、平日の朝8時台に到着すれば、社殿のまわりで人が写り込まない写真が撮れたり、御朱印もほとんど並ばずに受け取れたりします。夕方も比較的空いてきますが、閉門時間が近くなるので、じっくり拝観したいなら午前中がおすすめです。

静かな時間に訪れるだけで、同じ景色がまるで違って見えるものです。神聖な雰囲気をしっかり味わいたいなら、朝の空気が澄んでいる時間を選ぶのが、なによりの贅沢かもしれません。せっかく行くのですから、時間帯ひとつで満足度を落とすのは、もったいないですよ。

満潮と干潮の時刻を事前に調べること

せっかく厳島神社へ足を運ぶなら、潮の満ち引きは事前に必ずチェックしておきたいポイントです。というのも、潮の状態によって見える景色がまったく変わるからです。

たとえば、海面が高い満潮時には、社殿がまるで海に浮かんでいるかのように見える光景が広がります。厳島神社といえばこの姿を思い浮かべる方も多いはず。一方、干潮になると海が引き、大鳥居の足元まで歩いて近づくことができるようになります。潮位100cm以下になると、大鳥居の真下まで行けることもあるんです(宮島観光協会より)。

実際にある日の潮見表を見ると、午前9時35分に満潮(潮位3.09m)、午後3時27分に干潮(潮位0.8m)というデータがありました。この日は、午前中に社殿の「海に浮かぶ姿」を楽しんだ後、午後には大鳥居のすぐ近くまで歩いて行くという、まったく異なる楽しみ方ができる一日でした。

こうした情報は、宮島観光協会の公式サイトや潮見表専門サイトで無料で確認できます。出発前に潮の時間を把握しておくだけで、滞在の質はぐっと上がります。観光地に合わせて時間を決めるのではなく、「自分が見たい景色」に合わせて時間を決める——それが、満足度の高い厳島神社の巡り方です。

季節ごとの拝観開始・終了時間に注意すること

厳島神社に参拝するなら、季節ごとの拝観時間の違いにはしっかり目を通しておきたいところです。とくに閉門時間は、季節によって1時間以上の差があるため、油断していると「あれ、もう入れない…?」なんてことにもなりかねません。

実際の拝観時間はというと、

  • 3月~10月中旬までは【6:30~18:00】
  • 10月15日~11月末は【6:30~17:30】
  • 12月以降はさらに早まり【6:30~17:00】までに変わります。

元日など特別な日は【~18:30】とやや延長される日もありますが、それは例外です(出典:拝観時間)。

たとえば10月末、16時半過ぎに神社に着いたという旅行者の話では、すでに閉門準備が始まっていて、回廊の一部には入れなかったそうです。日没が早い時期は、17時前には参拝を終えるくらいの気持ちで動いておいた方が安心です。

旅行では時間を「使う」だけでなく「逃す」こともあります。せっかく行くなら、拝観時間の終了30分前には社殿を回り終え、静かな海を眺めて余韻を楽しめるようなスケジュールを。時刻表ではなく、景色で時間を区切る──そんな旅のしかたも、たまには良いものです。

フェリーや電車の往復時間を見込んでおくこと

旅のスケジュールに“ゆとり”を持たせたいなら、厳島神社までの往復移動時間はしっかり計算しておくべきです。特に広島市内からのアクセスでは、思っているより時間がかかるケースも少なくありません。

たとえば、広島駅からJR山陽本線に乗って宮島口まで約30分。そこから徒歩でフェリー乗り場へ向かい、10分ほど待って船に乗る。フェリーに揺られて約10分で宮島へ上陸し、さらにそこから神社までは徒歩で15分ほど。行きだけでざっと1時間強という計算です。

しかも、帰り道でも同じだけの時間がかかるわけで、フェリーの待ち時間や乗り換えのロスを考えると、往復で1時間20分前後は見ておくのが現実的。とくに観光シーズンや土日祝などは混雑によってフェリーが予定通り動かないこともあります。

「宮島口までは近いでしょ」と甘く見ると、思わぬタイムロスにつながりかねません。予定通りに厳島神社での滞在時間を確保したいなら、移動時間にゆとりを持たせておくこと。せっかくの旅を「移動で終わった一日」にしないためにも、時間の組み立てには少し慎重すぎるくらいがちょうどいいのです。

宮島口から厳島神社までの徒歩時間を考慮すること

「フェリーを降りたら、すぐ厳島神社!」とイメージしている方は多いのですが、実はそこからも意外と歩きます。

宮島桟橋から厳島神社までは、表参道商店街を抜けるルートで徒歩およそ12~15分ほど。信号もなければ道に迷うようなこともありませんが、観光シーズンの週末や祝日には人の流れがゆっくりになるため、思った以上に時間がかかることもあります。

しかも途中には、焼き牡蠣の屋台やもみじ饅頭の実演販売、そして野生の鹿たち。つい立ち止まってしまう誘惑がそこかしこに。観光のワクワクが始まるのがまさにこのエリアなので、「たった15分」とは割り切れないのが正直なところです。

時間に追われるように参拝するよりも、あらかじめこの移動だけで20分弱は見込んでおくのがちょうどいいでしょう。旅の気分は、余裕のある時間配分から。のんびり歩きながら、商店街のにぎわいを味わうもよし、海側の遊歩道から大鳥居を遠望するもよし。厳島神社は、すでに道中からはじまっています。

厳島神社の所要時間を考慮したおすすめの回り方

厳島神社を訪れるなら、所要時間に合わせた「まわり方」を計画しておくことで、旅の満足度が大きく変わります。

参拝をメインにするのか、周辺観光やグルメも楽しむのか──過ごし方次第で必要な滞在時間は異なります。

この「厳島神社の所要時間を考慮したおすすめの回り方」では、限られた時間を有効に使いたい方に向けて、目的別に参考になるルートを紹介していきます。

フェリー到着直後に厳島神社へ直行するルート

宮島観光のスタートをすっきり切り出したいなら、桟橋に着いたら寄り道せずに厳島神社へ向かう、いわゆる“直行ルート”がいちばん効率的です。

フェリーが宮島桟橋に到着してから、神社の入口までは徒歩で約12分ほど。商店街を突っ切るか、海沿いの遊歩道を歩くかの選択肢はありますが、どちらも一本道なので迷う心配はまずありません。特に午前中の早い時間帯は人通りも少なく、足も自然と進みます。

実際に筆者が朝8時台に訪れたときは、フェリーを降りてそのまま商店街を通り抜け、9時前には本殿前に立つことができました。道中、鹿がのんびり歩いていたり、干潮の大鳥居が見えたりと、静かな時間帯ならではの良さがあります。

このルートのポイントは、とにかく「迷わず真っすぐ向かう」こと。途中に並ぶ土産店やグルメももちろん魅力ですが、先に神社での参拝を済ませておくことで、後の時間がぐっと楽になります。短時間の滞在を予定している人や、混雑を避けたい人には特におすすめです。

厳島神社参拝→表参道商店街でランチとお土産散策ルート

宮島を訪れるなら、厳島神社だけで終わらせるのはもったいない。参拝後は、すぐそばの表参道商店街で食べ歩きやお土産選びを楽しむのが定番の流れです。

このルートで動くなら、ゆったり過ごすには最低でも3時間ほどは見積もっておくのが現実的。理由はシンプルで、表参道商店街は想像以上に誘惑が多いからです。焼き牡蠣、あなご飯、揚げもみじと、目移りする名物がずらり。人気店には列ができることも珍しくなく、気がつけば1軒で20分以上費やしていたなんてことも。

例えば午前10時に宮島に到着し、最初に厳島神社を参拝(所要時間:約45分)。その後、表参道をぶらぶらしながらランチと買い物を楽しんだ場合、時計を見ると13時を回っていた──というのはよくある話です。

短時間で効率よく回りたい方は、事前に食べたいグルメや立ち寄りたいお店をピックアップしておくとスムーズです。逆に、ゆっくり流れる時間を味わいたいなら、3時間~半日を使ってのんびり歩くのがおすすめ。厳島神社の神聖な空気と、商店街の活気をどちらも堪能できる、満足度の高い過ごし方です。

弥山ロープウェーを使って山頂の絶景を楽しむルート

時間に少し余裕があるなら、厳島神社の参拝とあわせて「弥山(みせん)」の山頂まで足を伸ばすプランがおすすめです。ロープウェーで空中散歩を楽しみつつ、瀬戸内海を一望できる展望台からのパノラマは、息をのむような美しさ。日常の喧騒を忘れさせてくれる静けさも相まって、訪れる価値は十分です。

ロープウェー乗り場までは、宮島桟橋から歩いて約25分。そこから獅子岩駅までは乗車時間が15分ほどかかります。展望台まではさらに徒歩10分前後、そして山頂の本堂や霊火堂まで行くなら、そこからさらに片道30分以上の登りが待っています。体力に自信がある方は往復で約4時間、獅子岩展望台までの折り返しならおよそ2時間が目安です。

たとえば、「午前中に神社を参拝 → ロープウェーで弥山へ → 午後に表参道でランチ」という流れなら、無理なく1日を使い切るコースになります。急ぎの観光なら、獅子岩展望台までのショートプランでも、十分に非日常の眺望を味わえます。なお、ロープウェーは混雑や点検運休があるため、公式サイトで最新の運行状況を事前に確認しておくと安心です。

厳島神社の所要時間にも影響する宮島フェリーの時間

宮島観光の計画で見落としがちなのが、「フェリーの時間」。

厳島神社の滞在時間を考えるうえで、ここは無視できないポイントです。なぜなら、どんなにスムーズに参拝できたとしても、宮島に渡れなければ始まりませんし、戻る便を逃せば予定全体が崩れてしまうからです。

たとえば、JR西日本宮島フェリーの時刻表を確認してみると、

宮島口 → 宮島(分) 宮島 → 宮島口(分) 備考
5 45
6 25 40
7 05・40・57 20・55
8 10・25・40・55 10・25・40・55
9 10・25・40・55 10・25・40・55 ※宮島口発9:10~16:10は大鳥居便
10 10・25・40・55 10・25・40・55 ※大鳥居便
11 10・25・40・55 10・25・40・55 ※大鳥居便
12 10・25・40・55 10・25・40・55 ※大鳥居便
13 10・25・40・55 10・25・40・55 ※大鳥居便
14 10・25・40・55 10・25・40・55 ※大鳥居便
15 10・25・40・55 10・25・40・55 ※大鳥居便
16 10・25・40・55 10・25・40・55 ※大鳥居便(~16:10)
17 10・25・40・55 10・25・40・55
18 10・25・45 10・25・40
19 15・45 00・30
20 27 00・42
21 10 25
22 00・42 14
所要 片道 約10分/毎便 自動車航送あり/潮位により大鳥居便の運航変更あり/混雑時は案内に従い臨時便・便変更の可能性あり

(出典:JR西日本宮島フェリー「時刻表(通常ダイヤ)」

朝6時25分から運航が始まり、日中は10~15分おきに便が出ています。特に観光客が集中する9時~16時の間は、大鳥居のすぐそばを通る「大鳥居便」が運航されていて、写真撮影にも絶好のタイミング。片道の所要時間はおよそ10分ですが、実際は「乗り場への移動」「乗船の待機」「下船後の移動」などを含めて、往復で約40~60分は見ておいたほうが安心です。

また、フェリーは時間通りに出発しますが、混雑時や満潮・干潮によるルート変更、臨時便の発生などもあるため、出発前に公式サイトで最新の運行状況を確認しておくことを強くおすすめします。

つまり、厳島神社での滞在時間を有意義に使うためには、「フェリーの発着時間」まで含めた逆算のスケジューリングが大切。とくに朝イチで行くなら、7時台や8時台の便に乗ると、混雑を避けてゆったり参拝できます。移動の所要時間も観光時間のうち——この感覚を忘れずに旅の計画を立てると、余裕をもって宮島を楽しめますよ。

厳島神社も含めた滞在時間別での宮島観光モデルコース5選

宮島観光では、滞在時間によって立ち寄れるスポットや楽しみ方が大きく変わります。

特に厳島神社を中心にまわる場合は、フェリーの運航時間や島内の移動も踏まえて計画することが大切です。

この「厳島神社も含めた滞在時間別での宮島観光モデルコース5選」では、限られた時間内でも効率よく巡れるルートを、所要時間ごとにわかりやすくご紹介します。

目的やスケジュールに応じて、自分にぴったりのプランを見つけてください。

滞在時間が半日の場合

朝からお昼すぎまでの半日しか時間がとれない場合でも、厳島神社をはじめとした宮島の見どころは、しっかり楽しむことができます。大切なのは、動線をムダなく設計することと、混雑をできるだけ避けること。このモデルコースでは、午前中の静かな時間を利用し、名所をテンポよく巡れるプランをご紹介します。

【モデルコース|所要時間:約4時間】

9:10 宮島口発のフェリーに乗船(大鳥居便)
午前の便は比較的すいていて、観光客もまだ少なめ。海上から朱色の大鳥居を正面に見るなら、この時間帯が断然おすすめです。フェリーに揺られる時間はわずか10分ほどですが、船上からの景色が旅気分を一気に高めてくれます。

9:20 宮島桟橋に到着 → 徒歩で厳島神社へ(約15分)
桟橋を出たら、表参道商店街を抜けて厳島神社を目指します。まだ開店準備中の店も多く、通りは静か。人の少ないこの時間帯なら、鳥のさえずりや潮の香りがいつも以上に鮮明に感じられるはずです。

9:35 厳島神社を参拝(約40分)
参拝時間は30~40分ほど見ておくと安心です。干潮時であれば、鳥居の近くまで歩いて行ける絶好のチャンス。潮が満ちている時間なら、水面に浮かぶ社殿の美しさが際立ちます。いずれにしても、朝の光を浴びた厳島神社は格別です。

10:15 五重塔と千畳閣を見学(約25分)
神社から歩いてすぐの場所にある五重塔と千畳閣にも、ぜひ足を運んでください。色鮮やかな塔と、風が吹き抜ける千畳閣の開放感は、短時間でも記憶に残るワンシーンになります。

10:45 表参道商店街で食べ歩き&お土産探し(約50分)
参拝と見学を終えたら、商店街へ戻って名物グルメを堪能しましょう。焼き牡蠣や揚げもみじを手に持って、気になるお店をいくつかのぞくだけでも楽しい時間です。空腹を満たしながら、気の利いたお土産選びもできます。

11:35 宮島桟橋へ移動(徒歩10分) → 11:55発のフェリーに乗船
帰りの時間には少し余裕をもって桟橋へ戻ります。フェリーの出発に間に合うよう、少し早めに動き出すと安心です。11:55発で宮島口へ戻れば、12:10前後には本土側に到着できます。

半日という限られた時間でも、厳島神社を中心に宮島の魅力をきちんと体感できるのがこのプランの良さです。ポイントは、朝の便を利用して混雑を回避することと、徒歩移動の導線をなるべくコンパクトにまとめること。午後から別の目的地に向かう方や、広島市内での予定がある方にもぴったりのモデルコースです。

滞在時間が2時間の場合

「さくっと宮島に立ち寄りたいけど、ちゃんと厳島神社は見ておきたい」──そんな方にぴったりなのが、この2時間モデルコースです。無理なく巡れて、満足感もしっかり味わえるスケジュール。移動から参拝、お土産選びまで、すべてをギュッと凝縮しています。

【モデルコース|所要時間:約2時間】

13:00|宮島口フェリー乗り場から出発(所要:約10分)
午後の穏やかな時間帯にフェリーに乗って、宮島へ向けて出発。海の上を進むわずか10分間のあいだにも、大鳥居が少しずつ近づいてくる様子に気分が高まります。デッキに出て風を感じるのも一興です。

13:10|宮島桟橋に到着 → 厳島神社へ(徒歩:約15分)
上陸後は、表参道商店街を歩いて厳島神社へ。道中には揚げもみじや焼き牡蠣の香りが漂い、つい足が止まりそうになりますが、ここは一旦スルー。帰り道に立ち寄る楽しみを取っておきましょう。

13:25|厳島神社を参拝(所要:約30分)
鳥居と海と社殿が一体となった、まさに唯一無二の景観。社殿の中をぐるりと歩きながら、干潮なら砂浜に降りて大鳥居のそばまで行くのも良いでしょう。写真を撮るなら、このタイミングがベストです。

13:55|海沿いを軽く散策&五重塔を遠望(所要:約10分)
参拝を終えたら、神社前の海岸沿いでしばしひと息。天気がよければ、五重塔や千畳閣も視界に入り、歴史ある島の空気を感じられます。時間に余裕があれば、波打ち際でのんびりするのもおすすめです。

14:05|表参道商店街でお土産探し(所要:約20分)
復路は商店街に寄り道。焼きたてのもみじまんじゅうや、杓子のストラップなど、気軽に持ち帰れる定番土産をチェックしましょう。ここでしか買えない限定品もあるので要チェックです。

14:30|宮島桟橋からフェリーで帰路へ(所要:約10分)
フェリーに乗って、14:40には本土に到着。夕方からの予定にも無理なく間に合う時間配分です。

時間に限りがある中でも、厳島神社の魅力をしっかりと感じられる2時間プラン。短時間でも印象深い旅にするためには、要所を押さえた回り方がポイントです。余裕があれば、おやつ代わりに揚げもみじを片手に歩くのも良い思い出になりますよ。

滞在時間が3時間の場合

宮島での滞在が3時間あるなら、厳島神社をしっかり参拝したうえで、名物グルメや商店街の散策まで楽しむ余裕があります。フェリーの往復を含めても、無理なく満足度の高い観光ができるので、はじめて宮島を訪れる方にもちょうどいいプランです。

【モデルコース|所要時間:約3時間】

10:00|フェリーで宮島へ出発(乗船約10分)
午前中のまだ人が少ない時間帯にフェリーに乗ると、波音と潮の香りに包まれながら、大鳥居が海の上に浮かぶ姿を正面から眺められます。観光気分が自然と高まるひとときです。

10:10|宮島桟橋に到着、神社までのんびり散策(徒歩約15分)
上陸後は、表参道商店街をゆっくり歩きながら厳島神社へ向かいます。途中には揚げもみじや牡蠣の屋台が立ち並び、にぎやかな雰囲気が広がっています。写真を撮りながら歩いていると、あっという間に神社に到着します。

10:25|厳島神社をじっくり参拝(所要約40分)
神社では、回廊から海に浮かぶ大鳥居を眺めつつ、ゆっくりと社殿内を歩いてまわります。干潮時なら鳥居の下まで歩いて近づけることも。観光客の多さに合わせて流れも変わるので、混雑具合を見ながら静かに楽しみましょう。

11:05|五重塔や千畳閣を横目に、商店街へ戻る(約10分)
参拝後は、近くにある朱色の五重塔を見上げつつ、緩やかな坂道を下って再び表参道へ。立ち止まって建物の造りを眺めているだけでも、歴史の深さが伝わってきます。

11:15|表参道商店街で昼食&おみやげタイム(所要約45分)
ランチには、焼き牡蠣やあなごめし、宮島ビールなどの名物を選び放題。軽く済ませたいなら、揚げもみじやカキフライバーガーもおすすめです。食後はおみやげ屋さんをひと巡り。しゃもじや縁起物、もみじ饅頭の食べ比べも楽しい時間です。

12:00|フェリー乗り場へ移動して出発(乗船約10分)
帰りのフェリーは、観光客が増えはじめる前の時間に合わせるとスムーズです。桟橋までは徒歩5分ほど。余裕をもって移動できれば、気持ちよく観光を終えることができます。

3時間あれば、厳島神社の見どころをひととおり巡りつつ、グルメや買い物まで楽しめます。時間に余裕があるわけではありませんが、かといって慌ただしくもない、絶妙なバランスのモデルコースです。「とりあえず宮島を感じてみたい」と考える人にはぴったりの内容になっています。

滞在時間が丸1日の場合

朝から夕方まで、時間を気にせずゆったりと過ごせるのなら、厳島神社だけでなく、宮島全体の魅力をたっぷり味わうことができます。せっかくなら、神社参拝だけで終わらせずに、自然や歴史、グルメまで幅広く満喫してみてください。以下では、無理のないペースで楽しめる1日観光モデルコースをご紹介します。

【モデルコース|所要時間:丸1日(9時~15時)】

9:00|宮島口からフェリーに乗って出発(約10分)
混み合う時間を避けて、朝早めに出発するのがポイント。空気が澄んだ時間帯の瀬戸内海は、船上からでもとても気持ちよく、移動時間も旅の楽しみになります。

9:10|宮島に上陸、商店街を通って厳島神社へ(徒歩約15分)
到着後は、参道沿いに並ぶお土産屋や食べ歩きスポットを横目に歩きながら、まずは厳島神社へ向かいます。朝は比較的空いているため、写真も撮りやすく、散策も快適です。

9:30|厳島神社をじっくり参拝(約45分)
海に浮かぶような社殿を歩く体験は、ここでしか味わえません。潮の時間によって雰囲気が変わるので、干潮と満潮のタイミングも事前に確認しておくと、より思い出深い参拝になります。

10:15|五重塔と千畳閣を見学(約30分)
神社から歩いてすぐの場所にあるのが、朱色の五重塔と木の温もりを感じる千畳閣。高台にあるので眺望も良く、風が抜ける静かな空間でひと休みするのにもぴったりです。

10:45|弥山ロープウェーに乗って絶景を目指す(乗車約15分+徒歩20分)
紅葉谷公園からロープウェーに乗り、山の中腹へ。そこから少し歩けば、宮島のてっぺん、弥山の山頂にたどり着きます。山頂から見下ろす瀬戸内の景色は、時間をかけても見る価値ありです。

12:30|下山後、商店街で昼食タイム(約60分)
下りもロープウェーを使い、再び表参道商店街へ戻ってランチを。焼き牡蠣、あなごめし、もみじ饅頭など、宮島ならではの名物をぜひ味わってみてください。

13:30|街歩き&お土産選び(約60分)
食後は、商店街でお土産探し。しゃもじや伝統工芸品など、どれも目移りしてしまいます。地元の店主とのやり取りも、旅のひとコマとして心に残ります。

14:30~15:00|フェリーで帰路へ(約10分)
混み合う前に少し早めに帰路につくのがおすすめ。フェリーから見える厳島神社の大鳥居に最後の挨拶をして、ゆったりとした気分で宮島口に戻れます。

1日というゆとりのある時間があれば、観光名所を駆け足で回る必要はありません。厳島神社で静かに祈りを捧げ、山頂から絶景を望み、島のグルメに舌鼓を打つ。そんな“宮島らしさ”を存分に楽しむ旅にしてみてはいかがでしょうか。

滞在時間が日帰りの場合

「日帰りでも厳島神社ってちゃんと楽しめるの?」と心配になる方もいるかもしれませんが、ご安心ください。朝から夕方までたっぷり時間がとれる日帰り旅であれば、厳島神社の参拝はもちろん、弥山の山頂まで行って絶景を堪能することも、商店街で名物グルメを味わうことも十分可能です。ここでは、広島市内を拠点にした実践的な日帰りモデルコースをご紹介します。

【モデルコース|所要時間:日帰り(8時半~15時半)】

8:30 広島駅を出発(JR利用)
朝は少し早起きして広島駅へ。JR山陽本線で宮島口駅まで約30分ほど。快速列車ならもう少し早く到着できます。車内は通勤時間を少し外せば、比較的落ち着いています。

9:00 宮島口駅からフェリーに乗船(所要約10分)
駅からフェリー乗り場までは徒歩5分。フェリーは頻繁に出ているので、焦らず移動しても問題ありません。ここで潮の満ち引きを事前に確認しておくと、後の神社参拝がぐっと面白くなります。

9:20 宮島到着 → 厳島神社へ徒歩移動(約15分)
フェリーを降りたら、鹿たちに出迎えられながら参道を歩きます。商店街を通り抜けて海辺に出ると、朱塗りの大鳥居が目に飛び込んできます。神社までは15分ほど。

9:40 厳島神社参拝(所要約40分~1時間)
早めの時間帯は混雑も少なく、写真も撮りやすいです。満潮なら社殿が海に浮かぶ幻想的な姿を、干潮なら大鳥居の足元まで歩けるという、どちらも魅力的な風景が楽しめます。

10:45 千畳閣・五重塔を散策(約30分)
神社からすぐの高台には、巨大な畳敷きの千畳閣と、美しい五重塔が並びます。ここからの眺めも静かで心地よく、写真映えします。

11:30 弥山ロープウェーで山頂へ(往復所要2時間)
紅葉谷公園からロープウェーに乗り、山の中腹へ。そこから山頂までは徒歩で登りますが、頂上から見渡す瀬戸内海の眺めは息をのむほど。頑張る価値ありです。

13:30 表参道商店街でランチ(約1時間)
帰りにふたたび商店街へ。あなごめし、焼き牡蠣、もみじ饅頭など、目移りするほどのご当地グルメがあります。落ち着いた店でゆっくり昼食をとるのも、食べ歩きで気ままに楽しむのもおすすめです。

14:30 お土産探し&自由散策(約30分)
食後はお土産タイム。伝統工芸のしゃもじや、できたてのもみじ饅頭を自宅用に買うのもいい思い出になります。時間に余裕があれば、浜辺でのんびり鹿と戯れても良いでしょう。

15:10 フェリーで宮島口へ → JRで広島駅へ
混み合う前に島を離れるのがベスト。フェリーは15分おきに出ているので、余裕を持って戻りましょう。16時ごろには広島市内に帰着できます。

この日帰りモデルコースは、厳島神社を中心に、山と海の絶景、そして食の魅力までバランスよく詰め込んだ内容になっています。限られた時間のなかでも「来てよかった」と心から感じられる一日になるはずです。朝早めに出発するだけで、旅の満足度はぐっと上がりますよ。

【Q&A】厳島神社の所要時間に関するよくある質問

厳島神社の観光を計画する際に、実際どれくらいの時間を確保すればよいのか、アクセス方法や混雑する時間帯など、事前に知っておきたい情報は意外と多いものです。

ここでは、検索でも特に多い「厳島神社の所要時間」と「厳島神社の観光情報」に関するよくある質問をまとめました。参拝の所要時間やベストな訪問時間帯など、初めて訪れる方が気になるポイントを、わかりやすく解説します。

広島の厳島神社の参拝時間は?

厳島神社の拝観は、季節によって時間が異なりますが、基本は朝6時30分から。閉門は最も早い12月で17時、最も遅い夏場で18時30分前後になります。

早朝は人も少なく、潮の満ち引きによっては幻想的な風景を独り占めできることも。ちなみに元日は深夜0時から開門される特別対応があります。訪問前には公式サイトで当日の時間を確認しておくと安心です。

厳島神社までのアクセス方法は?

広島市中心部から電車でアクセスする場合、JR広島駅から山陽本線で宮島口まで約30分。宮島口からはフェリーに乗り換え、約10分で宮島へ到着します。

フェリーはJR西日本と松大汽船の2社が運航しており、日中は10分おきに出ているため、ストレスの少ない移動が可能です。到着後、宮島桟橋から厳島神社までは徒歩約10分。道中の景色も旅情があって楽しいひとときになります。

厳島神社のタブーは何ですか?

厳島神社は神聖な場所。参拝時のマナーにはぜひ配慮したいところです。

たとえば、参道の中央は神様の通り道とされているため、歩くときは端を選びましょう。また、鳥居の下でジャンプする、社殿に手を触れる、ペットを連れて境内に入るなどはNG行為とされています。観光地であると同時に信仰の場でもあることを忘れずに、節度ある行動を心がけましょう。

厳島神社に行くなら何時がおすすめ?

参拝に最適な時間帯は、ずばり早朝です。6時30分の開門直後なら、観光客も少なく、静かに拝観できます。

写真を撮るにも絶好のタイミングで、大鳥居や回廊をゆったり楽しめます。夕方の閉門前も落ち着いていますが、日が短い季節は暗くなりやすいので注意が必要です。また、満潮と干潮の時間を確認してから訪れると、より美しい景観に出会える確率が高まります。

厳島神社に行くなら何月がおすすめ?

おすすめの季節は春と秋。3月下旬から4月上旬には桜が咲き誇り、神社の朱色と淡いピンクのコントラストがなんとも絵になります。

秋の11月中旬から下旬にかけては紅葉が見頃を迎え、境内全体が温かい色に包まれます。真夏は観光客が多く、気温も高いため体力的にハード。逆に冬は寒さが厳しいですが、人も少なく静かな雰囲気を味わえるので、好みによって選ぶとよいでしょう。

厳島神社の御朱印はどこで受け取れる?

御朱印をいただけるのは、拝殿前にある授与所です。

拝観時間内であればいつでも対応してもらえますが、混雑時は列ができることもあるため、午前中の早めの時間帯が狙い目です。御朱印帳を忘れずに持参しましょう。もし忘れてしまっても、授与所で御朱印帳自体を購入することも可能です。記念としても旅の思い出としても価値ある一枚になります。

まとめ:厳島神社の所要時間と滞在時間別での宮島観光モデルコース

厳島神社の所要時間と滞在時間別での宮島観光モデルコース情報をまとめてきました。

改めて、厳島神社の所要時間に関する5つのポイントをまとめると、

厳島神社の所要時間に関する5つのポイント

  • 厳島神社の参拝自体は約40分~1時間が目安ですが、前後の移動や観光も含めると最低でも2~3時間は必要です。
  • 日帰りで訪れる場合でも、朝から出発すれば厳島神社、弥山、商店街の散策まで充実したコースが可能です。
  • 所要時間に影響するのは、フェリーの時刻や潮の満ち引き、混雑状況、季節による拝観時間の違いです。
  • 弥山ロープウェーを組み込む場合は往復で2時間ほど余裕をみると、景色もゆったり楽しめます。
  • 所要時間に合わせたモデルコースを計画することで、限られた時間内でも満足度の高い観光ができます。

厳島神社をしっかり楽しむためには、参拝だけでなく、アクセスや周辺の観光要素まで含めた「全体の所要時間」を把握しておくことが大切です。

半日から日帰りでも、行き先やルートを事前に調整するだけで、充実した時間が過ごせます。特にフェリーや干潮・満潮の時間を考慮してプランを組むと、よりスムーズに観光できるでしょう。