しまなみ海道観光は車なしでも楽しめる?結論とおすすめモデルコース8選や楽しみ方

「しまなみ海道観光は車なしでも楽しめる?」

「おすすめのモデルコースは?しまなみ海道観光での注意点は?」

しまなみ海道の観光を計画している中で、「車なしでも楽しめるのか?」と不安に感じていませんか。

アクセス手段や移動の自由度に不安を覚えるのは、ごく自然なことです。

しかし実際は、フェリーやレンタサイクル、さらにはバスを活用することで、しまなみ海道の魅力的なスポットを余すことなく巡ることが可能です。

この記事では「車なしで巡るしまなみ海道観光」という視点から、おすすめのモデルコース例や旅行計画の注意点を具体的に紹介します。

快適で後悔のないしまなみ海道旅を目指す方にこそ読んでほしい内容です。ぜひ、最後までご覧ください!

【先に結論】この記事のポイントとお得に宿泊予約できる方法

  • しまなみ海道は車がなくてもフェリー・バス・レンタサイクルを使って効率よく観光できる
  • 初心者や子連れでも安心して楽しめる多彩なモデルコースが用意されている
  • 交通手段や宿泊の事前準備で快適にしまなみ海道を満喫できる

車なしのしまなみ海道観光は、工夫次第で十分に楽しめます。

公共交通や自転車を活用すれば、自然や島の魅力を存分に味わえます。事前にコースや休憩、宿泊の計画を立てることで、誰でも安心して快適な島旅を実現できます。

【結論】しまなみ海道観光は車なしでも楽しめる?

しまなみ海道は、車がなくてもちゃんと旅ができます。いえ、むしろ車がないからこそ楽しめる景色や過ごし方があるんです。

このルートは、本州の尾道と四国の今治をつなぐおよそ70kmの道のり。特徴的なのは、橋のほとんどに「歩行者・自転車専用道」があること。車のスピードを気にせず、自分のペースで風景を楽しめるんですね。歩いても、レンタサイクルでも渡れますし、途中の島々を結ぶフェリーもあるので、移動手段の選択肢は意外と豊富です。

では、具体的に「なぜ車なしで満喫できるのか?」その理由を3つにまとめると、こんな感じです。

しまなみ海道観光は車なしでも満喫できる理由3つ!

  1. 交通手段の組み合わせが柔軟!
    尾道~向島間はフェリーが数分間隔で運航しており、自転車ごと乗せられる便もあります。旅のスタイルに合わせて「船と自転車のハイブリッド」も可能なんです。
  2. 自転車旅の設備がとにかく充実!
    主要ルートには青い「ブルーライン」が道に描かれていて、ナビアプリがなくても迷いにくくなっています。さらに、道中には「サイクルオアシス」と呼ばれる休憩所が約140カ所。空気入れ、トイレ、給水など、必要な設備が揃っているのも安心です。
  3. 旅の自由度が高く、途中でやめてもOK!
    しまなみ海道=全線走破と構えなくて大丈夫。尾道~生口島あたりまで走って、そこからフェリーで戻るなんて選択もできますし、「行けるところまで行って、泊まって、次の日にまた進む」なんて旅も人気です。

たとえば「尾道→向島→因島→生口島」だけを1日で巡るだけでも、島の魅力をぎゅっと味わえます。もっとゆっくり楽しみたい方は、1泊2日、あるいは2泊3日で今治まで走るプランもおすすめです。

大事なのは、「車がない=不便」ではないということ。しまなみ海道では、“歩く速さ”や“自転車のスピード”だからこそ出会える景色や人がいます。それは、車では見落としてしまうような、小さな港町のパン屋だったり、橋の上でふと立ち止まった瞬間の海風だったり。

この道は、そういう旅を許してくれる場所です。だから、車がなくても、いや、むしろ車がないからこそ楽しめるのがしまなみ海道なのです。

しまなみ海道観光を車なしで楽しむ!おすすめモデルコース8選

しまなみ海道を車なしで巡る旅は、自転車やフェリー、バスを組み合わせれば驚くほど自由度が高くなります。

特に尾道~今治間の約70kmには、サイクリストや徒歩旅行者のための整備が行き届いており、初心者から経験者、子連れまで幅広く楽しめるルートが揃っています。

ここでは「しまなみ海道観光を車なしで楽しむ!おすすめモデルコース8選」として、旅のスタイルに合わせた具体的なプランを紹介します。

次の各項目から、自分にぴったりの旅を見つけてみてください。

尾道→因島→生口島を巡る日帰りプラン

しまなみ海道を車なしで楽しむなら、まずは日帰りで回れるコースから。特に「尾道→因島→生口島」は、距離もちょうど良く、グルメも絶景も詰まった人気ルートです。船と自転車を組み合わせれば、移動もラクにできて、旅の満足度は十分。慌ただしくならずに、しまなみの「ゆるさ」をしっかり体感できるモデルプランをご紹介します。

▼モデルコース(所要:約7~8時間)

08:30|尾道駅に到着、レンタサイクルを借りて出発準備
朝は尾道駅近くで軽めの朝食を。駅から徒歩すぐの「尾道港レンタサイクルターミナル」で自転車を借りたら、いよいよ旅のスタート。ヘルメットや鍵も貸し出してくれるので安心です。

09:00|渡船で向島へ、わずか5分の海上クルーズ
尾道港から向島までは、地元の人も通勤に使う渡船を利用。たった100円ちょっとで乗れて、自転車ごと乗り込めます。短いけれど、しまなみ旅の始まりを感じられる小さな船旅です。

09:30|向島を縦断、因島大橋へ向かってサイクリング
向島では、ブルーラインを頼りに因島大橋方面へ。車通りも少なく、のんびりとした風景の中を走れます。橋に近づくにつれ視界が開けてきて、自然と気分が上がってきます。

10:30|因島を抜けて、生口橋で次の島へ
因島を走り抜け、生口橋を渡って生口島へ。この橋からの景色もまた絶景。穏やかな瀬戸内の海に、点在する島々が絵のように広がります。

12:00|瀬戸田港周辺でランチタイム
生口島に入ったら、ちょっと遅めのお昼を。「しおまち商店街」周辺には、地元の魚介を使った料理や、レモンを使ったスイーツが味わえるお店が並びます。レモン入りの塩ラーメンや、レモンケーキが人気です。

13:00|耕三寺や平山郁夫美術館を散策
食後は観光タイム。豪華絢爛な建築が目を引く耕三寺、静かな時間が流れる平山郁夫美術館は、生口島の定番スポット。時間がなければ、どちらか一つでも十分楽しめます。

15:00|フェリーまたはバスで尾道方面へ戻る
帰路は、瀬戸田港からフェリーで三原や尾道へ戻るルートが便利。本数や行き先は事前にチェックしておくと安心です。天気が良ければ、船のデッキでのんびりするのも気持ちいいですよ。

16:30|尾道駅到着、自転車を返却して旅を締めくくり
レンタサイクルを返却したら、旅は終了。時間があれば、尾道駅前でお土産を選んだり、海辺のカフェで余韻に浸るのもおすすめです。

この「尾道→因島→生口島を巡る日帰りプラン」は、体力に自信がなくても、サイクリング初心者でも安心して楽しめるちょうど良い距離感。旅の途中で出会う島の人たちや、のどかな風景が、しまなみ海道の良さを静かに教えてくれます。車がなくても、いや、車がないからこそ見える景色があります。週末の小さな冒険に、ぴったりのコースです。

尾道発フェリー+自転車で島巡り1泊2日プラン

しまなみ海道を車なしで巡る旅にはいくつものスタイルがありますが、なかでも「尾道からフェリーで生口島に入り、自転車で島々を走る1泊2日のルート」は、ゆるやかな瀬戸内の魅力をじっくり味わいたい人にぴったりです。坂道が苦手な方でも電動自転車を使えば問題なく走れるうえ、宿泊を挟むことで無理のないペースで旅ができるのが嬉しいポイント。以下は、そんなモデルコースの一例です。

【1日目】

9:00|尾道駅周辺で自転車を借りて旅支度
まずは尾道港のレンタサイクルターミナルへ。坂が多い地域だからこそ、電動アシスト付き自転車を選ぶのが安心です。事前に予約をしておけば、スムーズに手続きできます。

9:30|フェリーに乗って生口島・瀬戸田港へ
尾道から生口島までは、フェリーを使えばわずか40分ほど。静かな海を滑るように進む船旅は、旅の幕開けにふさわしい時間。車のない旅に不安を感じていたとしても、この心地よい船上の時間で、肩の力がすっと抜けていくはずです。

10:15|耕三寺と平山郁夫美術館を散策
瀬戸田港に着いたら、すぐそばにある耕三寺へ。極彩色の門や堂々とした建築に圧倒されます。すぐ隣には、画家・平山郁夫の作品を展示する美術館もあり、アート好きにはたまらないエリアです。

12:00|「しおまち商店街」でランチタイム
お昼は、港近くの商店街で。レモンの産地として知られる生口島らしく、レモンを使ったラーメンやパスタが味わえるお店もあります。食後のデザートにレモンケーキやレモンスカッシュを選べば、気分はすっかり島モード。

13:30|ゆったりサイクリングで大三島を目指す
午後は生口島を横断し、多々羅大橋を渡って大三島へ。途中にあるジェラート店「ドルチェ瀬戸田」でひと休みするのもおすすめ。橋の上では、海風と絶景がいっぺんに押し寄せてきます。

16:00|大三島の宿にチェックイン
この日の宿泊地は大三島。サイクリストにやさしい旅館やゲストハウスが点在しており、旅の疲れをしっかり癒やせます。早めにチェックインして、温泉や夕景を楽しむのもいいですね。

18:30|地元の海鮮で晩ごはん
夕食には、新鮮な瀬戸内の魚介が並ぶことが多いです。鯛のお刺身、タコの唐揚げ、島野菜のおひたし……どれも素朴で滋味深く、じんわり体に染み渡る味です。

【2日目】

8:00|朝の静けさを感じながら出発準備
朝食を済ませたら、再びサドルにまたがって出発。チェックアウト前に近くの大山祇神社に参拝するのもおすすめです。千年以上の歴史をもつ神社の空気は、旅の背中を優しく押してくれます。

9:30|来た道を戻りつつ、もう一度多々羅大橋を走る
昨日と同じルートでも、朝の光に照らされた海はまた違った表情を見せてくれます。帰り道でも、思わず何度も立ち止まってしまうほどの景色に出会えます。

11:00|瀬戸田港からフェリーで尾道へ帰還
旅の締めくくりは、再びフェリーで尾道へ。片道レンタルを活用すれば、生口島で自転車を返却できるので、帰りは手ぶらで楽ちんです。

12:00|尾道の街をぶらり歩き、余韻に浸る
時間に余裕があれば、尾道の坂道や路地裏を散歩してみてください。最後の一歩まで、旅の楽しさが続いていきます。

この1泊2日のしまなみ海道旅は、車がなくても驚くほど自由で快適です。むしろ、歩く・漕ぐ・船に乗る──そんな身体感覚を通して、島ごとの個性や風景により深く向き合えるのが、車なし旅の醍醐味。せかせかしない、ゆるやかな時間が流れる2日間が、心と体を整えてくれるはずです。日常から少し離れたいと感じたら、ぜひこのルートを思い出してください。きっと、帰る頃には少しだけ呼吸が深くなっています。

尾道→生口島→大三島→今治2泊3日プラン

しまなみ海道を、焦らずゆっくり味わいたい方におすすめなのが、尾道から今治までの“車なし縦断旅”。フェリー、自転車、バスを上手に組み合わせれば、初心者でも無理なく走破できます。この2泊3日のルートでは、瀬戸内の島々を一つひとつ丁寧にめぐりながら、島ごとの個性や人のあたたかさに出会えるのが魅力です。体力よりも「旅を楽しむ気持ち」があれば、十分楽しめる内容です。

【1日目】尾道から生口島、そして大三島へ

9:00|尾道でレンタサイクルを借りる
旅のスタートは尾道港のサイクルターミナルから。迷わず電動アシスト付き自転車を選びましょう。坂道の多いしまなみ海道では、これがあるかないかで疲労感がまるで違います。

9:30|フェリーに乗って生口島へ
尾道港から瀬戸田港までは、のんびり40分の船旅。海を眺めながらの時間が、旅の空気を整えてくれます。車では決して味わえない「移動も旅の一部」という感覚が、ここでは当たり前です。

10:30|アートと歴史が共存する瀬戸田を散策
港に着いたら、まずは耕三寺へ。極彩色の建築と静寂が同居する不思議な空間です。隣にある平山郁夫美術館も、時間があれば立ち寄りたいスポット。旅のテンポを崩さず、じっくり楽しめます。

12:30|「しおまち商店街」でランチとカフェタイム
昼食は商店街で。名物のレモンを使った料理やレトロな喫茶店が点在していて、観光地らしからぬ落ち着いた時間が流れています。レモンスカッシュで喉を潤し、午後へのエネルギーをチャージ。

14:00|海沿いをサイクリングしながら多々羅大橋へ
午後はサドルにまたがり、多々羅大橋を目指して島内を走ります。途中のジェラートショップ「ドルチェ」でひと息つくのも、しまなみ旅の定番。どこで止まっても絵になる風景が広がります。

16:00|大三島に渡って宿にチェックイン
多々羅大橋を越えると大三島へ。この日の宿は、サイクリスト対応の設備が整った旅館や民宿を選ぶと安心です。早めにチェックインし、温泉にゆっくり浸かって体を休めましょう。

【2日目】大三島から今治方面へ

8:00|朝の散歩がてら大山祇神社へ
静かな朝には、神聖な空気が漂う大山祇神社を訪れるのがぴったり。境内の大楠は、手をかざすだけで不思議と心が整う気がします。

10:00|伯方島・大島方面へ移動開始
この日のルートは体力と相談しながら。バスを利用すれば移動はぐっと楽になりますし、調子がよければサイクリングでのんびり島をつなぐのも良いでしょう。

12:00|伯方の塩ラーメンでお昼ごはん
伯方島では、言わずと知れた名物「伯方の塩ラーメン」をぜひ。スープは澄んでいながらも深みがあり、体にやさしく染み渡ります。

14:00|大島・亀老山展望公園で息をのむ絶景を
余裕があれば、ぜひ立ち寄りたいのが亀老山展望公園。しまなみ海道を象徴する来島海峡大橋が、遥か下に広がります。カメラを持っている方は、ここがベストショットのチャンスです。

16:30|今治市内のホテルへチェックイン
夕方には今治市内に到着。サイクリスト向けのホテルも増えていて、館内に自転車を持ち込める宿もあります。夜は郷土料理や地酒で、2日目の疲れをやさしくほどいてください。

【3日目】今治で旅の締めくくり

9:00|今治市内をぶらりと散策
時間があれば、今治城やタオル美術館などを訪れるのもおすすめです。朝の街を歩くと、旅の終わりが少しずつ近づいていることを実感します。

12:00|今治駅から帰路へ
今治駅からはJRで岡山・松山方面へのアクセスもスムーズ。観光だけでなく、帰りの移動のしやすさもこのコースの魅力です。

この「尾道→生口島→大三島→今治2泊3日プラン」は、観光、癒し、ちょっとした冒険のバランスが絶妙な旅ルートです。どこかで立ち止まりたくなったら止まっていい。予定を少し変えてもいい。車がないからこそ、そんな“旅の余白”を感じられるのだと思います。移動も風景の一部に変わる、ゆるやかで濃密なしまなみ旅。あなたの次の休暇に、そっと提案しておきたいコースです。

レンタサイクル利用中心の爽快サイクリング旅プラン

しまなみ海道を“風を感じながら走り抜けたい”と思ったら、レンタサイクルでめぐる日帰り旅が最適です。車なしでも、片道レンタルやフェリーの活用で、尾道から今治まで1日で走り切ることが可能です。海のそばをすり抜け、橋の上から瀬戸内海を一望し、道の駅で地元グルメを味わう——そんな爽快感を自転車でしか体験できない、特別な1日旅をご案内します。

【モデルコース|尾道→今治 約70km】

07:30|尾道で自転車を借りる朝
まずは尾道港サイクルターミナルへ。初めてでも安心な電動アシスト付き自転車を借り、ヘルメットや地図をチェック。旅の始まりにワクワクと緊張が混ざります。片道返却ができるので、ゴールの今治でそのまま返却してOK。身軽に進めます。

08:00|渡船で向島へ わずか数分の“船旅”
港から渡船に乗り、静かに進む小さな船で向島へ。たった5分ほどですが、この時間が妙に印象に残ります。車では決して味わえない“出航”の感覚です。

08:30|因島大橋を渡って因島へ
向島を抜けて、最初の橋を渡る頃には、自転車旅ならではの心地よい疲労感が体にじわっと広がってきます。橋の途中で立ち止まり、海風に吹かれながら眺める景色は、写真よりずっと心に残ります。

09:30|生口島へ、美術とレモンの島を走る
因島から生口橋を渡り、生口島へ。途中、「しおまち商店街」でレモンスカッシュやパンをつまみながらひと息。瀬戸田エリアは耕三寺や平山郁夫美術館など、見どころも多く、つい寄り道したくなるスポットが点在しています。

11:00|ドルチェ本店でジェラート休憩、多々羅大橋へ
多々羅大橋へ向かう途中の人気ジェラート店「ドルチェ瀬戸田本店」で、塩やレモン味のジェラートを片手にひと休み。暑い季節には特に嬉しいご褒美です。

12:30|大三島「多々羅しまなみ公園」でランチ
橋を渡り終えると、すぐそばの「道の駅 多々羅しまなみ公園」へ。海を眺めながら地元魚介の定食や海鮮丼を味わえば、午後の活力がチャージされます。

13:30|伯方島・大島を走り抜けて今治へ
午後はペースを少し落として伯方島を経由し、大島へ。途中のサイクルオアシスで水分補給をしながら、無理なく進みます。亀老山展望公園に寄るのもアリですが、体力と相談しながらルートを調整しても大丈夫です。

16:00|来島海峡大橋を越えてフィナーレへ
ラストは全長4kmを超える来島海峡大橋。海風が顔をなで、今治の街がだんだん近づいてくるにつれて、「走り切ったんだ」という実感がじわじわ湧いてきます。

17:00|今治駅周辺で自転車を返却・旅の終わり
自転車を返したら、あとは自由時間。今治駅近くには温泉施設もあり、旅の疲れを癒やすのにぴったり。タオルの街・今治らしいショップも立ち寄りたい場所です。

この「レンタサイクル利用中心のサイクリング旅プラン」は、しまなみ海道の“空気”と“手触り”を感じたい人にこそすすめたいコースです。車に頼らず、自分の足で進むからこそ気づく風景や出会いがあります。スピードは遅くても、心がじっくり満たされる——そんな1日になるはずです。旅の満足度は、移動手段の多さじゃなく、景色の濃さで決まるのだと、この道が教えてくれます。

徒歩+レンタサイクルで軽めに巡る初心者向けプラン

しまなみ海道を旅してみたいけれど、「坂道はちょっと不安」「ガッツリ走るのはまだ自信がない」――そんな人にちょうどいいのが、この“軽めに巡る”日帰りプランです。自転車と徒歩をゆるく組み合わせた行程なので、普段あまり運動していない人でも心配いりません。旅のテーマは“無理せず気ままに、でもちゃんと満喫”。

尾道からのんびりスタート。街歩きから旅が始まる

9:00 尾道駅を出発して、まずは街を散策
朝の尾道駅前は静かで空気が澄んでいます。まずはロープウェイに乗って千光寺山の展望台へ。そこから見下ろす瀬戸内の景色は、最初の一枚にふさわしい絶景。帰りは歩いて坂道を下りつつ、途中の猫の細道や古民家カフェをのぞいてみるのも楽しい時間です。街そのものが旅の序章として心地よく迎えてくれます。

11:00 港からフェリーに乗って向島へショートトリップ
尾道港の渡船場まで歩いて10分ほど。ここでレンタサイクルを借り、フェリーに乗って向島へ。片道5分ほどの短い船旅ですが、海風が肌に気持ちよく、気分がグッと旅モードに切り替わります。

自転車デビューでも安心。橋を越えて島時間に浸る

11:30~13:00 ゆるやかに因島大橋を越えて、生口島へ
向島に着いたら、あえて島内の細道はスキップして、因島大橋へ直行。上り坂も少なく、電動アシスト自転車ならさらに楽々。橋の上から見える瀬戸内の島々は絵画のようで、自転車旅の醍醐味を一気に感じられます。因島を抜けると、まもなく生口島。そこから瀬戸田の街までは緩やかな道が続き、初心者にはちょうどいい距離です。

13:00~15:00 瀬戸田でグルメとアートに出会う午後
昼食は瀬戸田の食堂かカフェで。しまなみレモンを使った料理や、地魚の定食など土地ならではの味に出会えます。食後は耕三寺へ足を運び、奥に広がる「未来心の丘」で真っ白な大理石の世界に癒される時間を。写真好きにはたまらない空間です。

帰り道もマイペースに。旅の締めくくりは甘いジェラート

15:30 ドルチェ瀬戸田でひと休み
もう少し余裕があれば、有名なジェラート店「ドルチェ瀬戸田」で一服を。レモンやみかんなど、瀬戸内ならではの味わいが詰まったジェラートは、どれを選んでもハズレなし。

16:30 バスで尾道へ戻る(または今治方面へ)
旅の終わりは、しまなみライナーなどのバスを利用して尾道方面へ戻るのがスムーズです。レンタサイクルは現地で返却できる場所を選んでおけば、輪行の心配もありません。

急がず、頑張りすぎず、それでいて島の魅力をじっくり味わえる――この初心者向けプランは、「旅って、こうでいいんだ」と思わせてくれる穏やかな時間を運んでくれます。車がなくても、無理せず自分のペースでしまなみ海道を楽しみたい方には、自信を持っておすすめできるコースです。

子連れ対応で無理なく巡るのんびりプラン

家族旅行は、楽しさと同じくらい「無理のないスケジュール」が大切です。しまなみ海道は、車がなくても十分に楽しめるエリア。特に小さな子どもがいる場合は、フェリーや電動自転車などを上手に使いながら、のんびり巡るスタイルがぴったりです。今回は、移動の負担を減らしつつ、景色や食事も楽しめる半日プランをご紹介します。

ゆっくりスタート、尾道から向島へ

9:30 尾道駅に到着
子ども連れの移動は、あわただしくならないように、朝の出発時間を遅めに設定すると楽です。尾道駅にはロッカーも多く、ベビーカーでの移動もしやすい整備された道が続いています。

10:00 尾道港からフェリーで向島へ
駅から徒歩数分で尾道港に着き、フェリーに乗船。わずか5分の短い船旅ですが、デッキから見る海と島の景色に、大人も子どもも心がほぐれます。乗り物好きな子なら、フェリーだけでも大喜びかもしれません。

自転車に乗って、無理のない範囲で島散策

10:30 向島でレンタサイクルを借りる
フェリーを降りてすぐの場所に、レンタサイクルのターミナルがあります。電動アシスト付きの自転車やチャイルドシート付きもあり、事前に予約しておくと安心です。スタッフの対応も親切で、操作方法が不安な方にも丁寧に教えてくれます。

11:00~12:30 のんびりサイクリングとランチ
海沿いの道を、風を感じながらのんびり走ってみましょう。途中でベンチに座っておやつタイムを挟んだり、公園で少し遊んだりするのもおすすめ。お昼は、地元野菜を使ったランチが楽しめるカフェで一息。キッズメニューが用意されている店もあり、事前に調べておくと便利です。

午後は余裕をもって、帰り道もスムーズに

13:00 向島からフェリーで尾道へ戻る
午後のうちに尾道へ戻ることで、子どもが疲れすぎる前に一日を終えることができます。フェリーの乗船も混雑しにくい時間帯なので、安心して移動できます。

13:30 千光寺公園でちょっと寄り道(元気が残っていれば)
もしお子さんにまだ元気があれば、駅からロープウェイを使って千光寺公園に立ち寄ってみるのもいいでしょう。展望台からは尾道の街並みが一望でき、景色を眺めながら休憩するにはぴったりです。

小さな子どもがいると、旅先での移動や食事、休憩場所の選び方に気を遣います。でも、しまなみ海道は観光インフラが整っていて、フェリーやレンタサイクルを活用すれば、車なしでも十分に楽しめます。急がず、焦らず。家族のペースで進む旅が、いちばん記憶に残る時間になります。

バスと自転車併用で効率よく巡る中距離プラン

車がなくても、しまなみ海道をしっかり味わいたい方に向けて、バスとレンタサイクルを組み合わせた中距離プランをご紹介します。尾道から大三島まではバスで移動し、そこからは自転車で島を巡るスタイル。無理なく距離を稼ぎながら、瀬戸内の風を感じる爽快な時間が楽しめます。体力に自信がない方や、効率よく見どころを押さえたい方にもぴったりのルートです。

午前:バスで楽々アクセス、大三島から旅がスタート

9:00 尾道駅前から「しまなみライナー」に乗車
朝は尾道駅前からスタート。しまなみライナーに乗って大三島を目指します。バスの車窓からは瀬戸内の海と橋の風景が流れ、移動そのものがちょっとした旅気分。乗車時間はおよそ75分ほどなので、ゆっくり朝食を済ませておくと安心です。

10:15 多々羅しまなみ公園に到着・自転車をレンタル
大三島に着いたら、すぐ目の前にある「多々羅しまなみ公園」へ。レンタサイクルターミナルが併設されているので、手続きもスムーズです。電動アシスト自転車もあるため、坂道が気になる人も心配いりません。身軽な装備で出発しましょう。

午前後半~昼:多々羅大橋を越えて、生口島でグルメ休憩

10:30 サイクリングスタート!多々羅大橋を越えて生口島へ
いよいよペダルを踏み出します。最初に目に入るのは、優雅なアーチを描く多々羅大橋。橋上から見下ろす海の景色は、しまなみ海道の醍醐味そのものです。交通量も少なく、風も心地よいため、初めてでも安心して走れます。

11:30 瀬戸田でランチタイム&ちょっと寄り道
橋を渡った先、生口島の瀬戸田エリアには、おしゃれなカフェや地元食材を活かした食事処が点在しています。レモンを使ったスイーツも人気で、「ドルチェ」のジェラートは外せません。時間があれば「耕三寺」や「平山郁夫美術館」にも立ち寄ってみてください。

午後:帰りはバスでゆったり、旅の余韻も楽しめる

13:00 瀬戸田港からバスに乗って尾道へ戻る
午後のバスで尾道へ戻ります。出発前に時刻表は必ず確認しておきましょう。乗り場は港近くにあるため、観光の後もスムーズに移動できます。道中は少し眠ってしまっても大丈夫。ゆったりとした車内で、島旅の余韻にひたるのも悪くありません。

14:30 尾道駅周辺で散策やカフェタイムも
尾道に戻った後は、駅周辺をぶらりと散歩したり、海沿いのカフェで一息入れるのもおすすめです。午前中はサイクリング、午後はのんびり。詰め込みすぎず、それでいて内容の濃いモデルコースとなっています。

しまなみ海道を車なしで巡る旅は、工夫次第でここまで快適になります。バスで移動距離を短縮しつつ、自転車で自由に景色を楽しめるこのプランは、時間と体力のバランスを取りたい方に最適です。無理なく、でも物足りなさを感じさせない──そんな“ちょうどいい旅”を求める人にこそ体験してほしいルートです。

今治起点で四国側から逆ルート巡るプラン

「尾道から今治へ」がしまなみ海道の定番コースと思われがちですが、少し視点を変えて今治からスタートする“逆ルート”も、実はかなりおすすめです。とくに朝の静けさの中で橋を走り出す瞬間は、想像以上に贅沢な時間になります。今回は、今治から車なしで巡る1日観光モデルコースをご紹介します。自転車とバスを組み合わせて、ムリなく島の魅力を味わえるルートです。

【午前】今治から始めて、来島海峡大橋を走る快感を味わう

8:30 今治駅に到着 → サンライズ糸山で自転車レンタル
朝8時半、JR今治駅に到着。駅前からはタクシーまたは無料シャトルバスで、来島海峡大橋のすぐそば「サンライズ糸山」へ。ここで電動アシスト付きのレンタサイクルを借ります。橋に上る前に、展望台からの眺めで旅のスイッチを入れるのもおすすめです。海に浮かぶ橋と島々が一望できます。

9:30 来島海峡大橋を渡って大島へ
しまなみ海道の中でも特に美しいと評判の来島海峡大橋。全長約4km、3つの橋が連なる構造で、走り出すと海の上をすべっていくような感覚になります。朝の静けさと潮風が心地よく、写真を撮る手が止まりません。

10:30 道の駅よしうみいきいき館でひと休み
橋を渡った先、大島の「道の駅よしうみいきいき館」で小休憩。名物じゃこ天を片手に、ベンチで一息つきましょう。柑橘ジュースも地元らしい味わいで人気があります。サイクリングの途中にこうした立ち寄りポイントが多いのも、しまなみ海道の魅力のひとつです。

【昼前後】大三島に渡って、神社と海鮮を楽しむ

11:30 大島から大三島へ → 大山祇神社に参拝
大島から大三島へは、大三島橋を越えて移動します。橋の規模は小さめですが、島と島の近さが感じられて旅情が増します。大三島では「大山祇神社」に立ち寄りましょう。戦国武将の鎧なども展示されており、歴史好きには見逃せないスポットです。

12:30 多々羅しまなみ公園でランチタイム
お昼は、橋のすぐそばにある「多々羅しまなみ公園」へ。レストランでは鯛めしや海鮮丼など、瀬戸内らしい食事が楽しめます。窓際の席を選べば、海を眺めながら贅沢な時間が過ごせます。食後は芝生広場で寝転がるのも心地よく、午後へのエネルギー補給になります。

【午後】自転車は返却、バスでのんびり尾道へ

13:40 多々羅しまなみ公園で自転車を返却 → バスに乗車
ここで自転車は返却。公園から出てすぐの場所にしまなみライナーのバス停があるので、尾道方面行きに乗り込みます。車窓からのんびり流れる島の風景を楽しみながら、足を休めましょう。

15:00 尾道に到着 → カフェで旅の締めくくりを
約1時間ほどで尾道に到着。自転車では通らなかった島々を眺められるルートだったので、サイクリングと異なる視点が得られたはずです。尾道では、駅周辺のカフェや商店街を少し散策する時間も確保できます。締めくくりに地元スイーツやアイスコーヒーを楽しんでみてください。

今治から尾道へと逆に巡るしまなみ海道の旅は、橋の美しさを朝一番に味わえ、観光地も混雑前に回れるという利点があります。自転車とバスをうまく組み合わせれば、車がなくてもじゅうぶんスムーズに移動可能です。観光の密度は高いのに、時間の流れはどこかゆったりしていて、旅らしさをしっかり感じられる1日になるはずです。しまなみ海道を少し違った角度から楽しみたい方には、四国側からのこの逆ルート、ぜひおすすめしたいプランです。

【目的別】しまなみ海道観光を車以外で巡る楽しみ方を厳選紹介

しまなみ海道の魅力は、車に頼らずともその自然や文化に深く触れられるところにあります。

交通手段や体力、旅のスタイルに合わせて、ぴったりの巡り方を選べるのも大きな特徴です。

この「【目的別】しまなみ海道観光を車以外で巡る楽しみ方を厳選紹介」では、自転車やバス、フェリーなどを活用しながら、自分に合った無理のない観光プランを探している方に向けて、目的に応じたおすすめのルートや方法をご紹介します。

観光初心者の方でも安心して楽しめる選択肢を取り揃えています。

初心者向けプラン

しまなみ海道に初めて訪れる人や、長距離の移動に不安がある人におすすめしたいのが、この初心者向けの半日プランです。バスと短距離サイクリングを組み合わせることで、体力に自信がなくても島の魅力をしっかり味わえます。子ども連れやシニア層でも安心して参加できる行程にしているため、「車なしでも本当に楽しめるのか」という不安を解消したい人にもぴったりです。

モデルコース:今治~大三島 半日プラン

08:30 今治駅スタート
JR今治駅前のバスターミナルから、大三島方面行きのせとうちバスに乗車します。バスの車窓からは瀬戸内の多島美が広がり、移動中から観光気分が高まります。

09:20 道の駅 多々羅しまなみ公園に到着
多々羅大橋のふもとにある道の駅で下車。芝生広場や海辺の遊歩道からは、穏やかな瀬戸内海と大橋を一望できます。展望台もあり、写真映えスポットとしても人気です。

10:00 レンタサイクルで大山祇神社へ
道の駅のレンタサイクルターミナルで自転車を借り、神社までの約2km(10分ほど)をゆったりサイクリング。平坦な道なので、初めてでも安心です。

10:30 大山祇神社参拝
日本総鎮守として有名な大山祇神社は、歴史好きにも見どころ満載。境内には樹齢2600年といわれる御神木があり、神秘的な雰囲気に包まれています。時間があれば宝物館も立ち寄りたいところです。

11:30 島のカフェで早めのランチ
近くのカフェや食堂で、鯛めしやしらす丼、レモンを使ったスイーツなど瀬戸内ならではの味覚を楽しみます。観光の途中にひと息つくのに最適です。

12:30 今治へ戻る
自転車を返却したら、13時台のバスで今治へ。午後の予定に余裕ができるよう、無理のない行程にしています。

このプランは、しまなみ海道を「車なし」で巡る旅行者にとってハードルが低く、移動や観光に不慣れな人でも安心して挑戦できます。公共交通とレンタサイクルを活用し、短時間でしまなみ海道の海景色・歴史・グルメの三拍子を味わえるのが大きな魅力です。旅行初日や週末のお出かけなど、時間が限られている場合にもぴったりです。

サイクリングを楽しむプラン

しまなみ海道を“車なし”で旅するなら、まず試してほしいのがサイクリングです。瀬戸内の風や潮の香りを肌で感じながら橋を渡る瞬間は、ここでしか味わえない特別な体験。自動車では見過ごしてしまう小さな町並みや港の景色にも出会えるので、旅の思い出がぐっと豊かになります。今回は、初めてでも無理なく楽しめる「尾道から生口島まで」の片道コースを紹介します。疲れたらバスやフェリーに乗り換えられるため、初心者や女性ひとり旅でも安心です。

尾道→向島→因島→生口島(片道約30km)モデルコース

08:30 尾道駅着・レンタサイクル手続き
駅近くの「しまなみレンタサイクル」で自転車を借ります。スタッフがサドルやヘルメットまで調整してくれるので、初めてでも心配はいりません。

09:00 渡船で向島へ(約5分)
尾道港から小さな船で向島に渡るひとときは、まるでミニクルーズ。自転車込みで100円前後という料金も旅気分を盛り上げます。

09:20 向島を快走、因島大橋へ
のどかな住宅街や海沿いの道を抜け、約30分で因島大橋に到着。橋の自転車専用道を走ると、青い海と白い橋梁がどこまでも広がります。

10:30 因島「はっさく屋」で小休止
橋を渡った先にある有名店「はっさく屋」で、名物のはっさく大福を味わいながらひと息。甘酸っぱさが疲れた体にしみ込みます。

11:00 因島から生口島へ
島の南側を走り、生口橋を目指します。勾配も緩やかで、瀬戸内海の島々を眺めながらのんびり走れる道のりです。

12:00 生口島・瀬戸田でランチと散策
瀬戸田では「しおまち商店街」を歩きつつ、平山郁夫美術館に立ち寄るのもおすすめ。ランチにはレモンパスタやしらす丼など、瀬戸内らしい一皿を。旅の締めにぴったりな時間です。

このコースはしまなみ海道の魅力を“凝縮”したようなルートです。約30kmと無理のない距離で、道中にはフェリーやバスという“逃げ道”もあるため、体力に自信がない方でも挑戦しやすいのが特徴。車に頼らない旅だからこそ、島の空気や人の暮らしに近い距離で触れられるサイクリングは、特に「しまなみ海道 観光 車なし」でプランを探している人に最適な選択肢です。

バスツアーでしまなみ海道を巡るプラン

しまなみ海道を車なしで巡るなら、最も手軽で安心なのが「バスツアー」です。電車やレンタサイクルを組み合わせて移動する旅も魅力的ですが、ルートや乗り継ぎを自分で調べるのが不安な方には、ガイド付きのバスで連れて行ってくれるこの方法がぴったり。観光スポットを効率よく回れるうえ、天候や体力の心配も少ないのが特徴です。今回は、尾道発着の日帰りモデルプランをもとに、しまなみ海道を満喫できるバスツアーの流れをご紹介します。

【モデルコース】尾道発・しまなみ海道を巡る1日バス旅

08:00|JR尾道駅前 出発
集合は朝8時。尾道駅前にて受付を済ませたら、観光バスに乗車。ガイドのあいさつとともに、旅がスタートします。

08:30|因島へ向けて出発(車窓見学:向島)
まずは尾道から向島を抜け、因島へ。車窓から橋や瀬戸内海の風景を楽しみながら、ガイドの案内でエリアの歴史や見どころを学びます。

09:15|因島水軍城(見学 約30分)
最初の立ち寄りスポットは、かつて村上海賊が活躍した因島水軍城。小さな山の上にあるお城で、当時の暮らしぶりや海の防衛戦術が分かる資料が並んでいます。

10:30|生口島・平山郁夫美術館(見学 約45分)
続いては、生口島の瀬戸田エリアへ。ここでは世界的な画家・平山郁夫の作品を鑑賞。瀬戸内の風景が繊細に描かれた絵画に、自然の美しさが凝縮されています。

12:00|瀬戸田しおまち商店街(昼食&散策 約1時間)
昼食は自由時間。瀬戸田レモンを使ったスイーツや、海鮮が自慢の食堂など、どこに入ろうか迷うほど。商店街には昔ながらの土産店もあり、食後の散策も楽しめます。

13:30|大三島・大山祇神社(参拝 約45分)
午後は、しまなみ海道で最も歴史ある神社「大山祇神社」へ。樹齢2,600年を超える大楠や、武将たちが奉納した鎧が展示されている宝物館は見応え十分です。

15:00|多々羅しまなみ公園(休憩 約30分)
最後の立ち寄りは、多々羅大橋のふもとにある道の駅。展望台からの眺めはまさに絶景。旅の写真を撮るのにぴったりなスポットです。

17:00|JR尾道駅前 帰着・解散
帰路もバスでゆったり移動。夕方5時には尾道駅に戻り、解散となります。

このモデルコースは、車を持っていない方や高齢者、初めてのしまなみ海道旅行に不安を感じている方にも安心して参加できる構成です。乗っているだけで観光名所を効率よく巡れるうえ、自由時間ではご当地グルメや散策も満喫できます。ガイドの丁寧な説明があることで、訪れるスポットの理解も深まり、単なる“移動”ではなく“体験”として心に残る旅になるでしょう。迷わず楽しみたい方には、まさに理想的な旅のスタイルです。

日帰りバスツアープラン

しまなみ海道を1日で効率よく巡りたい方にぴったりなのが、尾道発の日帰りバスツアーです。土地勘がなくても迷わず移動でき、見どころも押さえた安心のプラン。車がなくても大丈夫。むしろ運転の手間がない分、景色や食事を存分に楽しめます。今回は、人気の観光地をぎゅっと詰め込んだ日帰りモデルコースをご紹介します。

〈スケジュール詳細〉尾道発・しまなみ海道日帰りバス旅

8:15|JR尾道駅 集合・出発
朝8時15分、JR尾道駅前に集合。バスに乗り込むと、ベテランのガイドさんが一日の行程を丁寧に説明してくれます。のんびり景色を眺めながら、しまなみ海道の旅がスタート。

9:00|因島・因島水軍城(約30分)
最初の目的地は、戦国時代の海賊「村上海賊」で有名な因島。小高い丘に建つ因島水軍城では、当時の暮らしや戦の様子が展示されています。瀬戸内海を一望できる展望台からの景色も見逃せません。

10:30|生口島・耕三寺(約45分)
続いて訪れる耕三寺は、色鮮やかな建築とアートが融合したユニークな空間。境内を歩くだけで、異世界に迷い込んだような気分になります。フォトスポットも多く、SNS映え間違いなし。

12:00|瀬戸田しおまち商店街(昼食・散策 約60分)
お昼は瀬戸田で自由昼食。新鮮な魚を使った定食や、レモンを使ったスイーツなど地元グルメが楽しめます。昔ながらの商店街をぶらぶら歩くだけでも、旅気分が高まります。

13:30|大三島・大山祇神社(約40分)
午後は、全国の山祇神社の総本社・大山祇神社を参拝。境内には樹齢2000年を超える楠や、国宝級の武具を収蔵した宝物館もあります。静けさと神聖な空気に心が洗われます。

15:00|多々羅しまなみ公園(休憩 約30分)
ラストは、多々羅大橋が望める多々羅しまなみ公園でひと休み。道の駅では地元の特産品も購入できます。時間が合えば、橋を渡るサイクリストの姿も見られるかもしれません。

17:00|JR尾道駅 帰着・解散
日帰りとは思えないほど充実した旅路を経て、尾道駅に到着。無理のないスケジュールで、しまなみ海道の魅力をたっぷり満喫できます。

この日帰りバスツアーは、しまなみ海道の「見どころ」と「移動の楽さ」を両立させたい方に最適なプランです。バスでの移動中もガイドの話が楽しめ、各地の歴史や文化への理解が深まります。車がなくても不便さを感じず、かえって心からリラックスした1日を過ごせるでしょう。「いつか行ってみたい」と思っていた方こそ、このツアーから一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

バス乗り放題を活用するプラン

公共交通だけでしまなみ海道を観光したい方にとって、「バス乗り放題チケット」は強い味方になります。車がないと難しいと思われがちなエリアですが、この乗車券があれば複数の島を効率よく回れます。今回は、1日で生口島から大三島までを巡り、海の幸や歴史スポットを堪能する日帰りコースを提案します。

■モデルコース|尾道発・バス乗り放題で巡る効率派のしまなみ旅(1日)

8:00|JR尾道駅からスタート、しまなみライナーに乗車
旅の始まりはJR尾道駅から。しまなみライナーに乗って、瀬戸内の景色を楽しみながらまずは生口島を目指します。途中の車窓から見える橋や海の眺めに、自然と心がほぐれます。

9:15|生口島に到着、耕三寺と未来心の丘を巡る(1時間程度)
瀬戸田港で下車し、徒歩で耕三寺へ。極彩色の堂内と、白い大理石が広がる未来心の丘は、訪れる人を非日常の世界へと誘います。写真映えも抜群で、朝の清らかな空気の中、ゆったりと散策できます。

10:30|しおまち商店街で地元グルメをつまみ食い(30分)
お寺を後にし、昔ながらの風情が残るしおまち商店街へ。レモンケーキや柑橘ジュースなど、瀬戸内らしい味に出会えます。地元の人とのちょっとした会話も旅の思い出になります。

11:30|バスで大三島へ移動、大山祇神社を参拝(40分)
再びバスに乗り、大三島へ。大山祇神社では、樹齢2000年の御神木に出会えます。静かな境内を歩くだけで、気持ちが引き締まるような感覚に包まれます。宝物館では源義経ゆかりの鎧も展示されており、歴史好きにはたまりません。

13:00|多々羅しまなみ公園でランチ&海辺の休憩(1時間)
お昼は、道の駅「多々羅しまなみ公園」で。名物の海鮮丼や、しまなみレモンを使った料理など、島ならではの味が揃います。テラス席からは多々羅大橋が一望でき、時間を忘れてしまいそうな絶景が広がります。

14:30|帰路へ。途中下車もOKなフレキシブル旅
午後はバスで尾道方面へ戻ります。時間に余裕があれば、途中の因島や向島で降りて寄り道するのもおすすめ。バス乗り放題だからこそできる、柔軟なスケジューリングが魅力です。

17:00|JR尾道駅に帰着、日帰りとは思えない満足感
ほどよい疲れと、心に残る風景。たっぷり動いて、たっぷり癒された1日が静かに幕を下ろします。

バスの1日乗車券を使えば、移動の不安もなく、観光に集中できます。しかも、時間に合わせて途中下車を組み込めるので、旅程を自分らしくカスタマイズできる点もポイントです。車を使わずに、これだけ充実した旅ができるのは、しまなみ海道ならでは。無理なく快適に回りたい方に、心からおすすめしたいコースです。

しまなみ海道観光を車なしで巡るときにおすすめの宿泊先5選

車を使わずにしまなみ海道を旅する場合、宿泊先の立地やアクセスの良さはとても重要です。

特に公共交通やレンタサイクルを利用する旅では、移動時間や利便性が快適さに直結します。

ここでは、しまなみ海道観光を車なしで巡るときにおすすめの宿泊先5選を紹介します。

旅の拠点として安心して泊まれる宿ばかりを厳選しました。どの宿も個性があり、観光の目的やスタイルに合わせて選べます。

次の旅行計画の参考にしてみてください。

大三島「旅館さわき」

宿名 旅館さわき
住所 愛媛県今治市大三島町宮浦5460
アクセス(車・徒歩等) しまなみ海道大三島IC・バスストップから車で約10分
アクセス(公共交通) バス停から徒歩+送迎バス利用可能
自転車利用 館内貸自転車(電動アシスト含む)利用可能
旅館さわきの魅力

  • 瀬戸内の新鮮な魚介を使った舟盛り含む会席料理で地元の海を丸ごと味わえる宿泊体験
  • 電動アシスト付き自転車や送迎バスなどが揃い、車なし旅でもアクセスしやすい宿
  • 口コミ評価4.82(189件)と高評価、家庭的な接客と清潔感ある館内で安心して宿泊可能

しまなみ海道を車なしで巡るなら、大三島にある「旅館さわき」は安心して選べる一軒です。バス停からもアクセスしやすく、観光ルートの中継地としてもちょうどよい位置にあります。

全15室という規模ながら、設備が充実しているのも嬉しいポイント。電動アシスト付きのレンタサイクルや送迎バス、Wi-Fi、さらにコインランドリーまでそろっているので、身軽に旅をしたい人にもぴったりです。歩いたり、バスを乗り継いだりしながらの移動に疲れたら、旅館でゆったり過ごせる環境が整っています。

夕食には、瀬戸内で水揚げされたばかりの新鮮な魚介が並びます。舟盛りや刺身をはじめ、料理はどれも地元色が濃く、派手さよりも素材の味を大切にしている印象です。口コミ評価は5点満点中4.82と高く、「料理が美味しかった」「おもてなしが丁寧だった」との声も多く寄せられています。

チェックインは15時からと早めで、チェックアウトも10時とゆったり。しまなみ海道を自転車や公共交通で旅する人にとって、無理なく旅程を組み立てやすいのもありがたいです。のんびり過ごせる大三島で一泊、旅の疲れを癒やしてみてはいかがでしょうか。

尾道「おのみち帆聲」

宿名 おのみち帆聲
住所 広島県尾道市久保2丁目15-15
アクセス(公共交通・徒歩) JR尾道駅から徒歩約20分、また車で約8分
アクセス(送迎) 15時~16時30分の間で駅から送迎あり(要事前予約)
おのみち帆聲の魅力

  • 元料亭がルーツ、尾道ブランド食材を使った創作和会席の宿泊体験
  • JR尾道駅から徒歩約20分、事前予約で15時~16時30分間の送迎対応
  • 2024年12月に導入された「尾道コンフォートルーム」で港町の風情を感じる滞在

尾道の歴史ある町並みにたたずむ「おのみち帆聲(はんせい)」は、しまなみ海道観光を車なしで楽しみたい方にぴったりの宿泊先です。

元料亭をリノベーションした建物は、落ち着いた和の雰囲気に満ちており、滞在そのものが旅の目的になるような特別感があります。徒歩での移動を前提とした立地で、JR尾道駅からもアクセス可能。事前に連絡を入れれば送迎サービスも受けられるので、移動に不安がある方にも安心です。

客室はわずか11室。全室が個性を持ち、尾道の街と調和する上質な設えが心を和ませてくれます。中でも2024年に新設された「尾道コンフォートルーム」は、港町の空気を感じながらくつろげる空間として人気です。夕食では瀬戸内の海の幸を使った会席料理、朝は鯛茶漬けといった地元の味を楽しめるのも魅力。観光だけでなく、食と宿の時間もじっくり味わいたい方におすすめしたい一軒です。

尾道「HOTEL CYCLE」

宿名 HOTEL CYCLE(ONOMICHI U2)
住所 広島県尾道市西御所町5-11
アクセス(徒歩・電車) JR尾道駅より徒歩約5分
アクセス(車) 尾道バイパス経由 約15~20分(西瀬戸尾道ICまたは尾道IC利用)
駐車場 東隣提携駐車場利用/1泊料金・割引券発行あり
HOTEL CYCLEの魅力

  • 全室に自転車持ち込み可能+サイクルハンガー設置によるサイクリスト配慮空間
  • ONOMICHI U2複合施設内立地によるカフェ・レストラン・ショップ併設利便性
  • 客室素材に自然素材や地域工芸使用、癒しと地元感を両立した滞在空間

尾道の海沿いに建つ「HOTEL CYCLE」は、自転車旅を楽しむ人にとってまさに理想的な宿です。しまなみ海道のスタート地点にふさわしいロケーションで、車を使わない旅行者にもアクセスしやすいのが魅力。JR尾道駅から歩いて5分ほどと、移動の負担もほとんど感じません。

建物は、古い海運倉庫をリノベーションした複合施設「ONOMICHI U2」の中にあり、宿泊だけでなくカフェやレストラン、雑貨店なども併設されています。宿にチェックインしたあとも、食事や買い物をゆっくり楽しめる環境が整っています。

また、自転車好きにはたまらない設備が充実しています。客室には自転車を掛けられる専用ハンガーが設置されており、大切な相棒と一緒に眠れる安心感があります。施設内にはメンテナンススペースやサイクルショップもあるため、旅の途中でのトラブルにも対応しやすくなっています。

移動手段が限られる“車なし旅”でもストレスなく滞在できる工夫が詰まった、尾道ならではの宿です。

弓削島「インランド・シー・リゾート フェスパ」

宿名 インランド・シー・リゾート フェスパ
住所 愛媛県越智郡上島町弓削日比287
アクセス(公共交通) しまなみ海道経由因島南・北IC → 土生港または家老渡港より生名フェリー/家老渡フェリー(約3~5分)
アクセス(送迎) 生名立石港・弓削港より送迎マイクロバス(要事前連絡)
アクセス(車) フェリー後、立石港から車で約10分
駐車場 無料駐車場40台分完備
インランド・シー・リゾート フェスパの魅力

  • 全室オーシャンフロント+プライベートバルコニー付きによる瀬戸内の風景満喫空間
  • 「満天の湯」・スパ・露天風呂完備による海を眺めながらの湯浴み体験
  • 送迎バス対応(事前申込み制)+自転車保管・メンテ設備完備による利便性

瀬戸内の離島・弓削島にある「インランド・シー・リゾート フェスパ」は、しまなみ海道を車なしで巡る旅の途中にぴったりの宿泊先です。全室オーシャンビューという贅沢なロケーションで、部屋のバルコニーからは、波の音とともにゆったりと流れる島時間が楽しめます。

館内には開放感のある大浴場や露天風呂があり、湯船に浸かりながら瀬戸内海の景色を堪能できます。レストランでは、近隣の海で獲れた魚介を使った料理が味わえ、夕食も朝食も旅の楽しみのひとつになります。

アクセスは、しまなみ海道の因島ICからバスで土生港へ向かい、そこから生名フェリーに乗って約3分で弓削島の立石港に到着します。港からは車で10分ほどとアクセスもしやすく、公共交通でも無理なく到着できます。

静かな島でゆったり過ごしながらも、利便性はしっかり確保されているこの宿は、観光と癒やしを両立させたい方におすすめです。

多々羅大橋近く「I-LINK HOSTEL」

宿名 I-LINK HOSTEL & CAFE SHIMANAMI
住所 愛媛県今治市上浦町井口7345-1
アクセス(車) 大三島ICより車で約2分
アクセス(徒歩・バス) 道の駅「多々羅しまなみ公園」から徒歩1分/最寄りバス停より徒歩約10分
駐輪・駐車 駐輪スペース50台以上/駐車場50台(無料・予約不要)
I-LINK HOSTEL の魅力

  • 館内が段差ゼロ仕様、自転車を持ち込んだままチェックイン可能な設計
  • 駐輪スペース50台以上完備で、サイクリストの旅を安心サポート
  • 道の駅「多々羅しまなみ公園」から徒歩1分という観光拠点立地

大三島で宿を探すなら「I-LINK HOSTEL & CAFE SHIMANAMI」は外せません。自転車旅行者の拠点として人気のこの宿は、道の駅「多々羅しまなみ公園」から歩いてすぐの場所にあり、海も橋も目の前。アクセスのよさはもちろん、旅の疲れを癒やす工夫が詰まっています。

まず驚くのは、館内すべてがフラット構造になっている点。自転車を持ったままでもスムーズにチェックインできるよう配慮されており、段差で苦労することがありません。50台以上の駐輪スペースも完備しているため、団体でも安心です。

そして、旅人の胃袋を満たしてくれるのが併設のカフェ。地元・瀬戸内の食材を生かしたメニューが並び、夕方にはバータイムも楽しめる粋なつくり。気軽な一人旅から、グループでの宿泊、さらにはファミリーまで、61室の多彩な客室タイプが用意されています。

「I-LINK HOSTEL」は「ただ泊まる」だけでは終わらない、しまなみ海道旅の思い出に残る宿です。

しまなみ海道観光を車なしで巡る際に気をつけておきたい注意点

しまなみ海道を車なしで巡る旅は、景色や人との出会いをじっくり楽しめる反面、事前の下調べが欠かせません。

特に公共交通の運行時間や本数は限られているため、行きたい場所のアクセス手段は事前にしっかり確認しておくことが重要です。

また、季節によっては暑さや天候の急変にも注意が必要です。宿泊先や飲食店の営業状況も合わせて調べておくと安心です。

ここからは、しまなみ海道観光を車なしで巡る際に気をつけておきたい注意点を具体的に紹介します。

公共交通の本数と運行時間を必ず確認する

しまなみ海道を車なしで巡る旅では、バスやフェリーの本数と時刻を事前に把握しておくことが大切です。高速バス「しまなみライナー」の今治~福山線は、平日・土日ともにおおむね1時間に1本前後の運行が中心で、時間帯によってはさらに間隔が空くことがあります。島内を移動する路線バスも30分~1時間に1本と少なめで、観光シーズンでも増便は限られています。

例えば今治から福山方面へ向かう際、しまなみライナーの最終便を逃すと移動手段がなくなる場合がありますし、生口島や大三島などの島内ではバスの発車時刻に合わせられず、歩きやレンタサイクルに切り替えなければならないこともあります。

こうした状況を避けるには、旅行前に各社公式サイトで最新の時刻表をチェックし、休日ダイヤや運休情報まで確認しておくことが安心につながります。余裕を持った計画を立てることで、車なしでも快適にしまなみ海道観光を楽しめます。

宿泊先は必ず予約してから出発する

しまなみ海道を車なしで巡る旅では、宿泊先の予約が旅の満足度を左右すると言っても過言ではありません。なぜなら、島々に点在する宿は数に限りがあり、特に週末や連休、春や秋のサイクリングシーズンはすぐに満室になってしまうためです。

例えば、大三島の「旅館さわき」や尾道の「おのみち帆聲」などは、立地と雰囲気の良さで人気が高く、宿泊者の口コミでも「希望日が満室だった」「早めに予約して正解だった」といった声が見受けられます。観光の拠点としても便利な宿ほど競争率は高く、直前に探そうとしても思うように確保できないこともあります。

だからこそ、旅の計画が固まったら、まずは宿泊先を押さえることが安心して旅を楽しむ第一歩です。キャンセルポリシーを事前に確認し、天候や予定変更にも柔軟に対応できるよう、少し余裕をもった予約がおすすめです。

天候の急変に備えて余裕ある予定を立てる

しまなみ海道を車なしで旅するなら、天気との駆け引きが旅の質を大きく左右します。特に春や秋はサイクリングに最適な季節ですが、その一方で天候が急変しやすいのも事実です。

たとえば、橋の上では風速15mを超えると通行止めになるケースもありますし、台風や強風でフェリーやバスの運休が発生することも。しまなみ海道は自然に囲まれている分、交通機関が天候に左右されやすい場所なのです。事実、2019年の台風時にはレンタサイクルの全貸出が中止された事例も報告されています。

無理に予定を詰め込まず、「万が一」を見越したゆとりある行程が、かえって旅を楽しむ余白を生みます。予定通りにいかない時間も、瀬戸内の景色をのんびり眺める時間だと思えば、悪くありません。週間天気予報に目を通し、移動日の前後に少し幅を持たせておくと、いざというときに助かります。安心して旅を楽しむためにも、天候のリスクはあなどれません。

日差しや暑さ対策をしっかり準備する

しまなみ海道を自転車や徒歩で巡るなら、真夏の直射日光と暑さには特に注意が必要です。橋の上や海沿いの道は風が抜けて気持ち良い反面、日陰がまったくありません。遮るものがない道を何時間も進むと、日焼けや熱中症のリスクが一気に高まります。

例えば、7月~9月のしまなみ海道エリアでは最高気温が35度近くになる日もあります。にもかかわらず、多くの区間に自販機や休憩所が少ないため、体調を崩す人も少なくありません。あるサイクリング記録では、真っ赤に焼けた腕や首を冷やすためにタオルを何枚も使ったという体験談もありました。

準備としては、通気性の良い長袖やアームカバー、UVカットの帽子、サングラス、そしてこまめな水分補給が基本です。日焼け止めを塗っても、汗で流れることがあるので、塗り直せるように持ち歩くのがおすすめです。体力を温存する意味でも、無理のないペースでの行動計画を立ててください。快適さが旅の満足度を左右します。

体力に合わせてこまめに休憩をとる

しまなみ海道を自転車で走るとき、ペース配分を間違えると後半でバテてしまうケースが少なくありません。特に夏場は、体力以上に気温と日差しが体にこたえるため、無理なく走ることが旅を楽しむコツです。

この道には「サイクルオアシス」と呼ばれる休憩所が200ヶ所以上設置されています。地元の商店やカフェ、公共施設が協力して、自転車旅の途中に気軽に立ち寄れる場所を提供してくれているのです。冷たい水を一口飲んだり、影で風にあたるだけでも、体の疲れ方がまるで変わってきます。

目安としては、10~15km走ったら一度止まるつもりで。「まだいける」と思っても、意識的に休むことで脚への負担を減らせます。景色を眺める時間が増えれば、気持ちにもゆとりが生まれ、旅そのものがもっと思い出深いものになるはずです。

飲食店の営業時間や定休日を事前に調べる

しまなみ海道を旅していると、ふと空腹を感じて立ち寄ったお店が「定休日」だったり、「ラストオーダー終了」の札が出ていたり。そんな場面に何度か遭遇しました。実際、島の飲食店は都市部のように夜遅くまで営業しているとは限らず、ランチ営業のみのところや、夕方には閉店してしまう店も多いのが現状です。

たとえば、生口島の人気店「しおまち商店街」界隈では、夜20時を過ぎると営業中の店はほとんど見かけません。観光客の流れが日中に集中するため、営業時間もそれに合わせて短めに設定されているようです。公式サイトやGoogleマップ、Instagramなどで事前にチェックしておかないと、いざという時に食べる場所が見つからず困ることになります。

「どこで食べるか」だけでなく、「いつ食べるか」にも気を配るのが、しまなみ海道観光を満喫する秘訣です。旅程にゆとりをもたせつつ、いくつか飲食候補をリストアップしておくと、急な定休日や混雑にも対応できます。時間に追われず、安心して食事を楽しむためのひと工夫です。

荷物は軽くまとめて移動しやすくする

旅を楽しむには、余計な荷物を持たないことがいちばんのコツです。特にしまなみ海道のような島巡りでは、宿と宿の間を自転車で移動したり、橋を歩いて渡ったりする場面が多く、重いキャリーケースがストレスになります。

そんなときに便利なのが、しまなみ海道沿線で使える「手ぶらサービス」。たとえば、今治から尾道まで自転車で移動しながら、スーツケースは宅配便で次の宿へ送ってしまうという方法です。現地では「佐川手ぶらサイクリング」や「しまなみ手ぶら便」などが利用可能で、朝預けた荷物が夕方には宿に届いているという安心感は大きな魅力です。

旅の荷物は、リュック1つで収まる程度が理想です。着替えや貴重品、飲み物にタオル程度に抑えれば、急な坂道や橋の上でも余裕を持って移動できます。荷物を軽くするという工夫は、体力温存だけでなく、旅そのものを自由に楽しむための鍵にもなります。

【Q&A】車なしで巡るしまなみ海道観光に関するよくある質問

しまなみ海道を車なしで巡る旅行を考えている方の中には、「どこまで徒歩や自転車で行けるのか?」「バスの利用方法は?」「おすすめの移動手段は?」など、具体的な疑問を持つ方が多くいます。

ここでは、実際に旅の準備をしている人が不安に感じやすいポイントを整理し、車なしで巡るしまなみ海道観光に関するよくある質問としてわかりやすく解説していきます。旅行前のモヤモヤをここでしっかり解消しておきましょう。

しまなみ海道は車以外では渡れませんか?

しまなみ海道は車だけの道と思われがちですが、実は徒歩や自転車でも渡れる道が整備されています。

瀬戸内海の島々を結ぶ橋には専用の自歩道があり、全長約70kmのサイクリングルートとして国内外の旅行者に人気です。尾道から今治まで続くルートは橋上からの眺望が抜群で、車を使わずとも絶景を満喫できます。

しまなみライナーの予約なしでも乗車できますか?

広島~今治を結ぶ「しまなみライナー」は全席指定で予約が必要ですが、福山~今治を結ぶ同名のバスは自由席で予約不要です。

路線ごとに運行形態が異なるため、事前に利用予定のバス会社や公式サイトを確認しておくと安心です。

しまなみ海道に行くならいつがベストですか?

しまなみ海道を快適に楽しむなら、春と秋が一番です。

夏は高温多湿で体力を消耗しやすく、サイクリングや徒歩移動には負担が大きくなります。特に桜や紅葉の時期は景色も華やかで、気候も穏やかなため初心者でも無理なく移動できます。

尾道発のしまなみ海道バスツアーはある?

尾道発の定期観光バスは多くありませんが、旅行会社が季節限定で企画するバスツアーや、フェリーやレンタサイクルと組み合わせたプランが販売されています。

日程や催行条件が変動するため、旅行会社や観光協会のサイトで最新情報を確認するのが賢明です。

しまなみ海道のバス(しまなみライナー)は途中下車できる?

しまなみライナーは高速バスのため、基本的に途中下車はできません。

降りた時点で乗車券は無効になり、再乗車には別途購入が必要です。複数の島で途中下車しながら移動したい場合は、区間ごとに切符を購入するか、路線バスやレンタサイクルを組み合わせる方法が柔軟に動けます。

まとめ:しまなみ海道観光を車なしで楽しむモデルコースと注意点

しまなみ海道観光を車なしで楽しむモデルコースと注意点をまとめてきました。

改めて、しまなみ海道観光を車なしで楽しむためのポイントをまとめると、

しまなみ海道観光を車なしで楽しむためのポイント

  • 車がなくても、フェリーやレンタサイクルを駆使すれば主要スポットは十分に巡れる
  • 体力や日程に応じて選べるモデルコースが豊富に用意されている
  • バスや自転車の併用で、初心者や子連れでも無理なく移動できる
  • 宿泊先はアクセスと荷物対応の利便性で選ぶと快適さが段違い
  • 暑さや荷物の重さ対策を講じておくと、観光の満足度が大きく変わる

しまなみ海道の観光は、「車なし」でも十分に堪能できます。

島ごとの個性を味わいながら、フェリーやレンタサイクルでゆったり巡る旅は、むしろ車移動では味わえない発見があります。

観光スタイルや体力に合ったコース選びと、準備次第でその魅力は何倍にも広がります。