アララギ派として斉藤茂吉らと近代短歌の礎を確立した中村憲吉は三次市布野に生を受け、46年の生涯で3000首以上の短歌を残しました。
故郷を詠んだその表現力は今もなお、人々の心を引きつけています。
記念文芸館は憲吉が実際に暮らした生家で、改装した一部以外は可能な限りそのまま保存され、往時の風情を感じることができます。
歴史・文化
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吉舎歴史民俗資料館・美術館あーとあい・きさ
先人の知恵が生み出した民具などの民俗資料、三玉大塚古墳からの出土物、この地方の農家を復元したコーナーなどが並ぶ吉舎歴史民俗資料館。
併設されている美術館あーとあい・きさでは、現代日本画家・奥田元宋と夫人で人形作家の奥田小由女の作品が常設展示されています。
吉舎町では古くから芸術・文化への関心が高く、町内外の芸術作品発表の場として親しまれています。
折り紙博物館
廃校になった小学校の校舎を改装した体験型研修施設「こぶしの森」の一角に「折り紙博物館」はあります。独自の技法で次々と折り紙作品を生み出し、三次市から『創作折り紙の匠」に認定された館長の赤木賢治さん。
その作品は蒸気機関車や雛五段飾り、童話の世界やアニメのキャラクターなど多岐にわたり、展示された約150点は、奥深い折り紙の世界を堪能させてくれます。
三次人形窯元
素朴な美しさと愛らしい姿が特徴の「三次人形」。美しく磨きあげられることから別名「光人形」ともよばれ、節句のお祝いには欠かせない三次を代表する工芸品。ここは、県内唯一の窯元で、作業風景を見学できるため、職人の技を間近で感じられる。
三次町の小路(しょうじ)めぐり
生活道であると同時に、火災時に火が燃え広がらないようにする働きを持つ小路(しょうじ)。
三次町には、浅野藩時代からつくられた小路が現在もあちこちに残っています。
小路の名前を彫った石碑や石盤が13か所に据えられており、石をなぞって拓本をとることができます。