観光百選

風景

上山公園

上山公園は、元々、馬場で、はじめは縦馬場であったが後に廻り馬場になった。戦前は昭和17年招魂祭に競馬が行われたのが最後で、それから戦争が激しくなって競馬は途絶え、馬場の中はサツマイモ畑に変わった。敗戦後、暫くしてから復活し、以前の賑わいを取り戻したが時代の流れには逆らえず昭和29年をもって競馬は姿を消した。競馬は娯楽の少ない当時の田舎では唯一の楽しみで、村一番の人出で賑わった。新婚のお嫁さんは、嫁入りに持って来た一張羅の着物を着飾って参り、人々はお酒やご馳走を持ち寄り、露天商も並び、子供は小遣銭をもらい一日中鎮守の森は歓声にわいた。競馬が途絶えてから馬場は荒廃して昔日の面影はなくなった。その有様を上山老人会の人等、憂いて整備を行われたのが現在の公園の始まりである。公園は平成3年4月上山の人々が慈父の如く追慕していた医師 佐藤博先生の頌徳碑を建立したところ、ご遺族の方より公園の維持にと基金の提供を受け、これを契機に上山公園維持会を設立し、今日に至っている。
馬場の中に今も残っているコンクリートの馬の水飲み場を見るにつけ郷愁をおぼえます。疾走する馬の勇姿を再び見ることはできないと思います。先祖から綿々と受け継いで来た共同体の馬場(公園)を「動」から「静」の四季折々の美しい花の咲く、ゆったりとくつろげる「憩いの広場」として、かけがいのない故郷を残していきたいものです。

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